オーディオガイドがミュージアムショップでポストカードとして売られている？

QRコードからアクセスできるポストカード形式のデジタル音声ガイドはミュージアムショップのユニークな記念品となるだけでなく、ミュージアムの収入と認知度を高めます。

---

今はミュージアムになっている有名な音楽家の家から数年前に電話があり、以下のような状況を話してくれました。

「家はとても小さいが、多くの人が訪れます。しかし、混雑すると楽しみが半減してしまいます。来館者は、要点をつかむのに必要以上の時間を館内で過ごしたくなさそう。現在、博物館は無料のオーディオガイドを提供していますが、これを混雑の中ではじっくり使うことができません。しかし、ざっと聴くだけでも、すぐれた多言語音声ガイドであり、音楽の間奏もあって、見学を大いに盛り上げてくれるものだと気づくお客様も多いのです。ツアーを全部聴かずに端末を返却しなければならないのはもったいないと感じて、しばしば来館者にオーディオガイドを購入し、見学後にカフェや自宅で聴くことは可能だろうかという質問をされます。」

このミュージアムはオーディオガイドの内容をミュージアムショップで販売するために、 Nubart のオーディオガイドカードが良いソリューションであると考えました。他に選択肢はあまりありません。CDは高価で、時代遅れ、スマホでは再生できません。Nubartの譲渡不可能なコードはカードの商品価値を高め、同時に著作権を保護する点も気に入っていただけました。

ここまでの話だけでも、結構いい感じです。しかし、Nubartではもう一歩踏み込むことができると考えました。ポストカードの形にしてみました。

ミュージアムショップにおけるポストカードの役割

ミュージアムショップは美術館見学の締めとなる大事な場所です。出口近くの目立つところで、ピカソの絵柄の靴下から特大のスープ缶のぬいぐるみ、モナリザの消しゴムまで、さまざまな商品が出迎えてくれます。

しかし、ミュージアムショップの売り物の中で、ポストカードが最も人気です。手頃な値段で、ハンドバッグやリュックサックにすっぽり入り、展覧会で気に入った絵を持ち帰ったような気分を味わえます。小さなポストカードの購入は美術館訪問に欠かせません。

歴史をさかのぼると、ハガキという形式は1869年にオーストリアで誕生し、従来の手紙よりも安価で短く、気軽にコミュニケーションが可能なため、たちまち人気が出ました。

1912年に大英博物館はポストカードの人気に乗じて、所蔵品の中から百点あまりを複製し、館内で販売しました。それ以来、絵葉書は美術館や博物館に欠かせないものとなりました。

ポストカードの歴史とミュージアムショップとの関連については、ジェイミー・ラーキン博士の記事（英語）で詳しくお読みいただけます。

音声ガイド・ポストカードの作成

そこで私たちは、ミュージアム体験の2つの重要な側面、ポストカードとオーディオガイドを組み合わせることを思いつきました。Nubartの音声ガイド・カードがポストカードになったのです！

結局のところ、オーディオガイドの内容が非常に優れていて、来館者がミュージアムの見学後に購入して持ち帰りたいと思うのであれば、友人と共有するためにどうでしょうか？それにはポストカードより良い方法があるでしょうか？

次のようなシナリオを想像するのは難しくない：

親愛なるハンス、私は今ニューヨークに到着したばかりで、君が次回の訪米で逃さず見てほしい素晴らしい展覧会に出会いました。そのオーディオガイドをお送りします！

そして、美術館にも利点がいっぱい。というのも、ポストカードは郵送するしないにかかわらず、美術館の売店で最も売れている商品だからです。一説によると、この売り上げは美術館の収入の4分の1にまで貢献するそうです。

私たちの顧客であるバルセロナ現代文化センター（CCCB、英語）のおかげで、ポストカードのプロトタイプを製作することができました。

博物館、美術館や展示センターはNubartの持ち帰れるオーディオガイドを使って、コレクションを宣伝したり、既存の展示を持続可能な方法で紹介したりすることができます。

各地の観光局も、シティ・ツアーの収益化（シティ・マーケティング）に利用できます。

ホテルやリゾートは、テーマに沿ったオーディオガイドを作成し、宿泊客に提供することができます。

来館者はカード付ポストカードを世界中に送ることで、聞いたばかりのオーディオガイドの楽しみを友人と共有することができます！